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春の名曲「LOVE LETTER」 [好きな音楽]

UNDERWEAR

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2012/11/14
  • メディア: CD
1996年の大好きな作品。
春マッキーは「遠く遠く」が有名だけど、この中の「LOVE LETTER」も並んで名曲。
(春ソングもちろん他にもたくさんあるけどね)

歌詞が最初から最後まで濃密である。
好きな人が就職で遠くに行ってしまうというのに、思いを打ち明けないままの切ない片思いの曲だけど、
まず冒頭の「線路沿いのフェンスに夕焼けが止まってる」これが伏線になるし、
大勢の友達に混じったら気付かれない、でも夜にバイクで想いを託した曲たちを詰めたテープを
渡しに会いに行く、ヘルメットを取って変になった髪を触られる、自転車で一緒に帰ることもあった。

何度も書き直した手紙を渡せないままだと述べるサビの部分も
3度あって3度とも少しずつ違う。
アマチュア時代のデモテープの坂本龍一の批評で、確か唯一改善点を挙げられていた
サビのところをもう少し展開すれば(みたいな内容だったと思う)という点を
もうすっかりモノにしているところも、感慨深いポイント。

特に好きな箇所は、徹夜で作ったテープの「ずっと言えずの言葉を託した曲たち」が、
「長い旅の退屈しのぎになればそれでいい」と言っている。なんという愛でしょうか。
そして心揺さぶられるのが、Cメロ部分の「網目の影が流れる横顔を僕はこっそり見つめてた」。

線路沿いのフェンスに止まっていた夕焼け。そのフェンスの網目の影が流れる好きな人の横顔。
こないだ ひまわり のことを書いたときにも触れたけど、このお相手のことも個人的にずっと、
女の子を想像していた。
けれどもしかしたら男性かもしれない。だからこそ思いを伝えられないのかもしれない。
そう思うと、この曲もより一層の切なさがこみ上げてくるのです。

あえてタイトルや曲中で「彼女」と言っている曲がちらほらあるから錯覚するだけで、
相手は男性なんだろうなぁと今思えば感じる曲がたくさんある。

知名度の高いシングルでいえば もう恋なんてしない だって、
僕が亭主関白で、君が料理を作ってくれる人で
2本並んだ歯ブラシは勝手に男女っぽく、ブルーとピンク辺りをイメージしていたけれど、青と緑かも!とか、
相手が女の子なら作ってくれたごはんに文句は言わないかも、とか、

PHARMACYの中の 今年の冬 も、愛犬がお気に入りのセーターを噛んでいてひどくしかりつけたら
あげたのは私よと笑った、その君も言葉が女性ことばなだけかもしれない。

SELF PORTRAITのMILK(この曲、好きすぎてシングルと時々間違う)に関しては、リアルタイムで
通学時にあんなに聴いていたのに、1番に出てくる夜遅くに訪ねた相手が男性だとなぜか気付かなかった。
もしくは当時は普通の大切な友達と思って聴いていたのかも。
夜遅くに訪ねる辺り、このMILKの君は、LOVE LETTERの君、と同じかもしれない。ひょっとしたら。


もちろん、聴き手によっていろいろな解釈でいいのだけど、違った視点で聴くと、深みが増すものですね。

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